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寳來 佐和子*; 村上 翔一*; 迫田 晃弘; 中下 留美子*; 國末 達也*; 石森 有
Environmental Monitoring and Assessment, 194(6), p.415_1 - 415_25, 2022/06
被引用回数:3 パーセンタイル:43.07(Environmental Sciences)本研究では、ウラン鉱山跡における微量元素の挙動および生物への環境影響を評価した。異なる三カ所において、堆積物・環境水・生物(昆虫,カエル,イモリ)に含まれる微量元素濃度を定量した。堆積物と環境水中のAsおよびU濃度は鉱滓ダムで最も高く、またこれら元素で最高値を示した生物(イモリ)も鉱滓ダムで採取したものであった。今回得られた生物の元素濃度・濃縮係数・N値を踏まえると、本ウラン鉱山跡においてはイモリに危急種の可能性が考えられ、今後の更なる観察や評価が望まれる。
Hasan, Md. M.*; Janik, M.*; 迫田 晃弘; 飯本 武志*
Environmental Monitoring and Assessment, 193(12), p.770_1 - 770_10, 2021/12
被引用回数:2 パーセンタイル:13.39(Environmental Sciences)バングラデシュの全国調査に基づく推定で、自然バックグラウンド放射線からの被ばくによる潜在的に高いがんリスクが示された。自然バックグラウンドが高い地域では、土壌中のラジウムやトリウム含有量が世界平均よりも高かった。壊変生成物であるラドンの同位体は、これら地域に住む人々の肺への内部被ばくの環境リスク因子となりうる。肺がんは、バングラデシュで最も多く発生しているがんの一つだが、その現状や特徴はまだ明らかになっていない。本レビューでは、バングラデシュにおける肺がんの潜在的リスク因子の一つであるラドンの現状を明らかにするため、全国のラドン被ばくとその経路を地域別,住居別に把握することを目的とする。これによって、自然バックグラウンド放射線や土壌中の放射性核種濃度が高い地域における内部被ばくの状況を明らかにし、また、国内の肺がん有病率に対する環境ラドンの寄与を理解する。本レビューでは、バングラデシュの住居と職場における全国的な大気ラドンばく露について、査読付き論文をもとに整理した。バングラデシュにおけるラドンは、土壌からの散逸率が高いことから、有力な被ばく源の一つとして認識されている。バングラデシュの屋内および土壌中のラドン濃度をマップを用いて描くという新しい試みを行った。これは、今後の系統的なラドンや放射線学的調査や、同国の肺がんの有病率に関する研究の立案に役立つと考えられる。
尾崎 宏和*; 吉村 和也; 朝岡 良浩*; 林 誠二*
Environmental Monitoring and Assessment, 193(6), p.369_1 - 369_9, 2021/06
被引用回数:6 パーセンタイル:41.49(Environmental Sciences)We investigated influence of road effluent on Antimony (Sb) in combined sewer water under rainy and dry weather conditions. Sb in road effluent showed significantly higher concentration than sewer, and Sb concentration in sewer during the wet weather was also significantly higher than that during the dry weather. Furthermore, Sb concentration in the sewer water decreased with time during a wash-off event. Clear positive relationships between Sb and Cu, and Sb and Ba in both in road effluent and road dust extract indicated an impact from brake abrasion because brake lining contains Cu, Sb and Ba in high concentration. Approximately 42% of Sb load occurred during the wash-off event while those of Cu and Ba were much less. Unlike Cu and Ba, we conclude that Sb in combined sewer water is largely dependent on road effluent during wet weather, resulted by wash-off of road dust probably associating with brake lining abrasion.
乙坂 重嘉; 小林 卓也
Environmental Monitoring and Assessment, 185(7), p.5419 - 5433, 2013/07
被引用回数:71 パーセンタイル:86.92(Environmental Sciences)茨城県北部沿岸海域に設けた9定点で実施した時系列観測の結果から、福島第一原発事故によって放出された放射性セシウム(Cs)は、下記の過程によって同海域の堆積物に蓄積されたものと結論付けた。(1)施設周辺海域から海水とともに移流・拡散した溶存態の放射性Csは、事故後の早い段階で沿岸堆積物に沈着した。2012年1月現在、周辺海域における堆積物中に存在する放射性Csの大部分は、この時の沈着によるものである。(2)堆積物中の放射性Cs存在量は、浅海域ほど大きかった。これは、より多くの放射性Csが堆積物と接触したことに加えて、堆積物内そのものの鉛直輸送がより活発であるためである。(3)沿岸堆積物中の放射性Csの大部分は鉱物などの親石成分に取り込まれており、その取り込みはほぼ不可逆的である。(4)放射性Csの一部は粒径の小さな鉱物粒子に選択的に取り込まれ、海底上の高濁度層を経て水平方向に移動する。(5)現在のところ、河川からの物質負荷はこの研究海域への放射性Csの主要な供給源とは考えにくいが、今後この寄与は増加する。